JPSA特別戦ロングボード初日R1、R2
こんにちは。
三刀流プロサーファーの井上鷹です。
コロナの影響で今年度のツアーが中止となったJPSAでしたが、このたび特別戦という形で開催されることになりました。
毎年8月末に茨城県大洗町で行われる「さわかみ杯」で大会スポンサーをして頂いているさわかみ財団より、「この時期だからこそ」サーファーが頑張っている姿を皆様に見て頂くいい機会だということでご協賛頂き、開催に至りました。
見る側の皆様も待望だったと思いますが、演技をする側の選手にとっても待望でした。
思うようにサーフィン出来ない状況の後、試合の機会を得て、選手皆張り切って自分のベストを尽くしたライディングをしました。
楽しんで頂けたことかと思います。
コロナ対策の一環で無観客試合となったのは残念でしたが、今回はAbemaTVが独占配信、サーフィンにあまり馴染みのない方にも見やすくなってよかったのではないかと思います。
選手のほうも、会場に入る前に手指の消毒、検温、ソーシャルディスタンスをキープするための傘を持って観戦するなど、万全のコロナ対策を行いました。
試合はロングボードから開始
試合は、ロングボードから始まりました。
今回は特別戦ということで、通常と異なり、シードなしの試合でした。
それで、通常なら上のラウンドからしか出ないシード選手がR1から出て、いつもとはかなり違う組み合わせとなりました。
それもこの試合の見どころの1つだったと思います。
それで、シード選手である僕もR1から出場しました。
本日はR2までで、僕の出るR2最終ヒートが本日の最終ヒートとなりました。
ライディング解説
コロナの影響でずっと試合がなかった中での開催、大会スポンサーの開催への思い、通常とは違う形式での特別戦、一般の方も見やすいAbemaTVの配信、などの事情を考え、僕としては通常以上に見て楽しめるサーフィンをしようと思って今大会に臨みました。
その内容の一部を、写真に合わせて、簡単に解説したいと思います。
動画は、僕のYouTube チャンネルと「Tad S」チャンネルで見ることが出来ますので、合わせてご覧下さい。⇩
R1
・ハングテン
世界で高得点を得るには、体重が前にかかり、手を下に下げた、この写真のようなハングテンが必須です。
僕が乗るボードを削るピッコロ・クレメンテの得意技ですが、僕も得意です。
・ロールイン
エンドセクションをきっちり決めるかどうかで得点がかなり変わってくるので、上陸してでもメイクします。
・バックサイドオフザリップ
世界では、走っていって前から来る波に当てるのでは高得点は出ません。走れる場所があるということはそこで何かが出来るということなので、そこで何かをしなければ得点は得られないということです。それで、ここも走らずに当てに行っています。
R2
・ハングテンでターン
ハングテンをしながら180度ターンをするというのは、世界でも一握りの選手しか出来ない難易度の高い技です。
・ハングファイブ
速いセクションはタイトなファイブ+ソールアーチで加速して抜けます。
・ラウンドハウスカットバック
ロングボードでのラウンドハウスカットバックと言えば、「体格の大きいサーファーでないと出来ない」というイメージがありました。
そのイメージを払拭したのが、体の小さい僕によるラウンドハウスカットバック。
体格の大きいサーファーには衝撃を、小さいサーファーには夢を与えた技です。
・レイバックカービング
ショートボードではよく見かける技ですが、長さの長いロングボードではやりにくいためあまり見かけない技です。スラッシュとは異なります。
・エア
バックウオッシュを利用して飛んでみました。
・ボトムターン
板が長いので、走りすぎていいセクションを逃しやすいのですが、ショートボードもやっている強みを生かし、これはショートボードとほぼ同じ位置でターンしています。
明日以降にもご期待下さい!
明日はロング最終日となります。
波も残りそうなので、いろいろな技を披露出来ればいいなと思っています。
お楽しみにお待ちください!
では、また!
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