JPSA特別戦DAY2ロングFLDAY

JPSA特別戦DAY2ロング最終日R3~FL

こんにちは。
三刀流プロサーファーの井上鷹です。

本日はロングボード最終日。
R3からFLまで行われました。

ライディング解説

本日も、写真に合わせてライディングの解説をしたいと思います。

動画は、僕のYouTube チャンネルと「Tad S」チャンネルで見ることが出来ますので、合わせてご覧下さい。

R3

このヒートはあまり波がない様子だったので、最初の2本できっちり点を取ろうと思いました。

それで2本目を乗るまでに10分くらいかかりましたが、その2本でラウンドアップのための点数を確保しました。

・ハングテン

R3ハングテン

・ボード交換

R3ルーカス板に交換

波がタルかったので、途中でシングルフィンボードに替えました。

同じピッコロ・クレメンテチームのライダー、ルーカス・ガリッド・レッカが昨年のワールドツアー最終戦で3位になった時に使用していた板です。

パフォーマンス系のシングルフィンボードなので、クラシックログとは違う、パフォーマンスも出来る板です。

・タイトハングファイブソールアーチ

R3タイトファイブソールアーチ

これはハングファイブですが、ハングテンに非常に近いものです。

そして、僕の得意のソールアーチ。

右手がリップの上を触るのが見えるでしょうか。

クリティカルセクション(際どいところ)を走っているという証拠です。

QF

ヒート前半に乗ったボードのデザインは、最近世界で流行しているマイケルタカヤマのボードに似ていますが、形状もコンセプトも異なります。

JPSAを回り出した頃に「ハングテンを安定してしやすくするにはどうするか」を考えていて、僕が思いついたものです。

その時はデッキパッドのキックの高さを変えることで対応していましたが、今回、板に直接細工してみました。

「ハングテンマシーン」と呼べるくらい、ハングテンを安定して出来ます。

・ハングテンソールアーチ

QFハングテンソールアーチ

写真ではわかりませんが、ノーズライディングでかなり加速するボードなので、ノーズの先端にいると大変気持ちがいいです。

・前傾ハングテン

QF前傾ハングテン

ハングテンの中でも前傾するハングテンは難しいです。

次ヒートに出るために浜で待機していた吉川広夏選手が、これを見て拍手して下さっていました。

後半はパフォーマンスボードに乗りました。

前半と後半、ボードの違いでライディングスタイルも違っています。

シングル系、マニューバー系、それぞれのファンの方に楽しんで頂ければと思って乗り換えました。

・ロールイン

QFロールイン

パフォーマンスボードだから出来る、波に鋭角に当てに行くロールイン。

SF

ヒート前半はクラシックシングルフィンボードに、後半はパフォーマンスボードに乗りました。

前回のQF同様、前半と後半でライディングの内容やスタイルが異なるのを見比べて頂ければと思います。

潮が満ちてきてバックウオッシュがひどくなり、乗りにくかったです。

・タイトハングファイブソールアーチ

SFタイトハングファイブソールアーチ

R3でもしたタイトハングファイブソールアーチ。

ここでは、速いセクションを抜けるために、スピードが速い重いシングルフィンログでもソールアーチをしてさらに加速させるために行いました。

・レイバック

SFレイバック

僕はレイバックが得意ですが、パフォーマンスボードでしかやったことがありませんでした。

世界戦を回っている同年代のカイマナ・タカヤマがシングルフィンボードでレイバックをしていたので、僕も今回シングルフィンで、試合では初めてやってみました。

FL

このヒートでは、SFで乗ったクラシックシングルフィンボードを最後まで乗りました。

潮が満ちてきてどんどん波がタルくなってきて波数が少なくなってきたので、シングルフィンの方が良いという判断です。

オンショアで面がガタガタになると、重いクラシックシングルフィンボードは体の小さい僕にはコントロールしづらく乗りにくいのですが、スピードが出るので、スピード重視ということでシングルフィンにしました。

・ソールアーチ~チューブ

FLチューブ

クラシックシングルフィンボードの定番であるクロスフットでノーズに行ってのソールアーチからタイトファイブ、戻ってカーブしてからのチューブ!!

小さいチューブでしたが、ロングボードでチューブに入り、そして出てくるのはかなり難しいので、会心のライディングです。

解説者も「素晴らしい」と褒めておられたとのことです。

・フィンファースト~ドロップニーカットバック~ハングテンヒール

シングルフィンを生かした技を並べました。

「ふざけて遊ぶな」と言う方もおられましたが、これはれっきとした技です。

JPSAの試合では初披露なのでそう思われても仕方ありませんが、世界のシングルフィンの試合では普通に見られる技です。

今年の世界戦初戦の時にも、優勝したジョエル・チューダーがヒート中にしていました。

コロナの影響で試合がない状態が続いた中での久しぶりのサーフィン大会開催で、皆さん観戦を楽しみにしておられたでしょうし、コロナの沈滞ムードを吹き飛ばし大会を盛り上げられればと思って、このライディングをしました。

・ドロップニーカットバック

FLドロップニーカットバック

重い板しかない昔は、ターンするには皆このドロップニーをしていました。

体重が軽い人や力のない人がクラシックシングルフィンボードなどの重い板に乗る時は、その先人の知恵を借りてドロップニーをすると、楽にうまくターン出来ます。

そして、スタイリッシュでもあります。

そのドロップニーを使ったカットバックです。

・ハングテンヒール

FLハングテンヒール

日本ではほとんど見ることがありませんが、海外のシングルフィンのトップ選手達はよくこれをするので、シングルフィンが好きな方は既にご存じの技かもしれません。

僕がJPSAを回り出した頃は「ハングテンは難しいのに点がつかないからしない方がいいよ。」と皆から助言を受けたくらいで、ハングテン自体結構難しい技です。

それをヒール(反対向きになりかかとを前に出す)にするのは、さらに難しいです。

初めて世界戦に参加した時に親切にしてくれた選手が試合できれいに決めたのが印象的で、以後真似して僕もするようになりました。

そんな「思い出」もある技です。

世界戦に参加するという貴重な機会を得たのだから、学んだことは日本に持って帰って披露しないともったいないですよね!

・しゃがんでのハングテン

FL次のセクションにつなぐためにしゃがみハングテン

次のセクションにつなげるのに、ここでは僕がよく使うチーターファイブではなく、しゃがんでのハングテンをしました。

ハングテンはボードの前に全体重がかかるため難しいのですが、それよりさらに前に体重がかかる直立ハングテンや前傾ハングテンなどは、後ろに体重がかかるソールアーチより難しくなります。

従って、前傾に加えてしゃがむ動作で前にかなりの重さがかかるこのようなハングテンをするのは大変です。

しかし、前に重さが多くかかる分より加速するため、通常ならつなげられないセクションをつなげることが出来ます。

結果

結果としては、インターフィアを取られたために、2位となりました。

インターフィアについては別項で書きたいと思います。

それでは、また!

今日も無事終了

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