こんにちは。三刀流プロサーファーの井上鷹です。
このサイトにお越し下さりありがとうございます。
(PR)お得な掘り出し物、ここにあり!
サーフィンの競技大会の見方
サーフィンの競技大会を見たことがないという方が
僕をきっかけに見てみようと言って下さることが増えて
うれしく思っています。
ありがとうございます!
しかし、見てみたものの、
どうやって点数をつけて勝敗が決まるのかがわからない、
というお声も頂きます。
そもそも、どういうところを見るのかもわからない、
というお声もあり。
確かに、サーフィンを知らなくてサーフィンの大会を見るのは
なかなか大変です。
見ていてスゴイ!と思えばそれで良いのですが(笑)
せっかく大会を見るのですから
大会がどのように行われているか知るのも
面白さの1つではあると思うので、
今日は少しですが
サーフィンの競技大会を見るための
予備知識をお伝えしたいと思います。
ヒート
サーフィンは2~6人が1組となって
決まった時間のあいだ
波に乗ります。
その1組を「ヒート」と言い
「H1」のように書きます。
1番目のヒートという意味で
「ヒートワン」と読みます。
アマチュアの試合だと1ヒート12分、
プロの試合だと20分以上、
というのがよくある「ヒート時間」です。
波数(乗れる波の数)が少ないと
ヒート時間が長くなったりします。
人数は2人の場合は「マンオンマン」と呼びます。
準々決勝以上は2人になったり、
大会の内容によっては6人になることもありますが、
一般的には4人ヒートです。
ラウンド
野球などでは1回戦、2回戦、、、と言いますが
サーフィンでは「ラウンド」と言い、
「R1」と書かれます。
ラウンド1(ワン),ラウンド2(ツー)、、、となります。
準々決勝はQF(クオーターファイナル)
準決勝はSF(セミファイナル)
決勝はFL(ファイナル)
と言います。
僕が出ているWSLのロングボードワールドチャンピオンシップツアーでは
「OP」(オープニングラウンド)=最初のラウンド=R1
「ER」(エリミネーションラウンド)=いわゆる敗者復活戦=R2
R3→QF→SF→FL
という流れになっています。
ラウンドもヒートも、続く数字は英語読みが普通です。
サーフィンは英語を話す国で盛んだからでしょうが、
英語で読んだり英語のままの用語が多いです。
慣れるまではちょっと面倒(笑)
「僕の最初の出番はR1H3です」と書いたりしていますが、
それは「1回戦の第3組に出ます」の意味です。
「ラウンドワンのヒートスリーです」と読みます。
「次はQFH2です」なら
「クオーターファイナルのヒートツー」
つまり「準々決勝の第2組」となります。
勝敗の決め方
乗った波の点数のうち、
上位2本の合計が高い者、
3人ヒートの場合は通常上位1人、
4人ヒートの場合は上位2人が勝ちとなり
次のラウンドに進みます。
点数のつけ方
対戦相手と比べて、相対評価で点数をつけます。
同じラウンドの中で違うヒートの選手のライディングを
参考にしたりもしますが、
それも相対評価です。
波に同じものは1つもないため、
絶対評価ができないんですね。
それで、サーフィンの競技大会の点数は
わかりにくくなっています。
とはいえ、できる技はだいたい限られているので、
「さっきの選手とこの選手の、同じ○○という技を比べて
どちらがよかったか?」
という感じで点数の高低を決めます。
10点満点で
0–1.9 = プア
2.0–4.9 = フェア
5.0–6.4 = グッド
6.5–7.9 = ベリーグッド
8.0–10.0 = エクセレント
という、点数帯があります。
8点以上は簡単には出ないので、
出たら「エクセレントが出た~!」と
点数発表前にライブ放送でも興奮して言ったりします。
プライオリティ
日本語で言うと「優先権」
波に乗る優先順位というのがあって、
(簡単に言うと)先に沖の方に出たものが
より高い優先順位を得ることができます。
優先順位が相手より自分が上なら、
相手が先に乗ろうとしていても
奪ってその波に乗ることができるというルールです。
逆に、相手が優先順位が上なのに自分が乗ろうとしたら
相手の邪魔をした(インターフィアと言います)ということで
ペナルティ(罰)が与えられます。
邪魔の程度により
プライオリティインターフィア→上位1本の点数だけを計算する
インターフィア→上から2番目に良い点数を半分カットして計算する(つまり1.5本分)
となります。
通常2本の合計点で勝敗を争うので
インターフィアをした場合は
勝つのが難しくなります。
プライオリティを持っている時にいい波がきたら
問答無用で(笑)いい波に乗れるのでラッキーですが、
プライオリティがない場合は乗れないので
チャンスを活かせない、ということになったりします。
いい波に乗れるかどうかで点数も決まる傾向にあるので、
プライオリティの回り方でも
勝敗が変わってきます。
サーフィンの勝敗は運が大きい
波が来るか来ないか
それもいい波が来るか、だけでなく
プライオリティがあるかないかで
(いい)波に乗れるかどうかが決まってくるので
勝敗はかなり運が左右します。
自分や相手がその波が得意かどうか、というのもありますし。
会場によって波の傾向はあるものの
その時によってコンディションは変わるので、
得意な波の会場なのに不得意な波が来ることもあります。
そういう運任せで勝敗が決まるところも
見る楽しみの1つではないかと思います。
誰が勝つか負けるか、予想が難しいですからね。
選手にとっては大変ですが(汗)
まとめ
サーフィンの競技大会を見る時に
知っておくと便利という内容を書きましたが、
結局のところ、
見ていて面白い、楽しいと思えば
それが一番と思います。
技を細かく見たり、
運任せの大会の流れを見るのも楽しいですが、
ややこしくてわかりにくいところがあるので、
あまり深く考えず
映画やドラマのように
見て楽しんで頂ければと思います。
それでは、また!
(PR)あなたの『欲しい』がきっと見つかる!
僕のYouTubeチャンネル登録はこちらから
⇒http://www.youtube.com/channel/UC9fqwJbcuGEH-YtxBA9nQ9A?sub_confirmation=1
妹の楓のチャンネル登録はこちらから!
⇒http://www.youtube.com/channel/UCzO0qfbMwySYkRfQWdQLGxA?sub_confirmation=1
「鷹プロファンクラブ」 ⇒ https://takainoue-surfer.com/fanclub/
Comments are closed