JPSA特別戦DAY3ショート初日R1
こんにちは。
三刀流プロサーファーの井上鷹です。
昨日までの2日間はロングボードでしたが、今日からはショートボード。
通常はロングとショートは別日程別会場での開催ですが、今回は特別戦ということで、同じ会場で続けて開催となったのです。
ヒート前の練習
ヒート前に海に入る選手、入らない選手と、それぞれやり方がありますが、僕は基本的に入りません。
しかし今回は、昨日までロングボードの試合でショートには乗っていなかったので、少しショートにも乗っておこうと、入ることにしました。
ヒートではバックアップにしようと思っていた板で入りました。
何だか調子が良く、特にバックサイド(レフト波)のリップがうまく行きます。
この時会場はレフト波が多かったので、「当初使う予定だった板をバックアップにして、この板で試合に出よう!」と思いました。
本日のジャッジング内容、エアーには点がついていない
「どんな技にどれくらいの点数がつくか」というジャッジングの基準は、波の状況によって変わります。
それで選手は、試合が始まると自分の出番が来るまで、どのような技にどれくらいの点数がつくのかをヒートを見ながら考え、どんな技をするかという作戦を立てます。
本日のR1、僕はH10だったので、それまでの9ヒート分のジャッジングの様子を知ることが出来ました。
今回はエアーに全然点がついていません。
本来ならここで「エアーはやめて、点数がついている技で行こう」と作戦を変更するところですが、僕のエアーはいつもせいぜい4点しかつかず、点数を気にしていたらいつだってエアーは出来なくなるので、今更作戦を変更することもありません。
自分のエアーをするだけです。
エアーを試合でもするようになった理由は
JPSAを回り出した頃、「エアーは点がつかない、スタンダードなサーフィンをしないと」と言われたため、試合ではエアーをすることはほとんどありませんでした。
しかしある時ロングの試合に行ったら、僕がショートのトライアルを回っていることを知って試合を見て下さるようになったロングの選手の方々に「お前何でこの前の試合の時、得意のエアーをしなかったんだ?楽しみにしていたのに。」と言われたのです。
「エアーやっても点がつかなくて負けるから、試合ではあまりしないんです」と答えたら「どうせ負けるんなら何やっても同じだから、試合でもバンバンエアーをやれよ!じゃないと見ていて面白くない。お前、ロングの時だって、点がつかないからやめとけと言ってもハングテンやってたじゃないか!」と言われました。
確かに。
それならと、エアーが出来るコンディションの時には試合でも必ずエアーをするようになりました。
またもコンディションが悪いヒート
僕は運が悪く、ほとんどの場合、同ラウンド内で最低のコンディションのヒートに当たります。
今回もそう。
波数が減ってきた上にレギュラーの波がなくなってきました。
僕はレギュラーフッターなので、レギュラーの波がないと困りますが、エアーをするなら特にそうです。エアーはバックハンドではやりにくいからです。
加えてこのヒートにはグーフィーフッターが2人いて、もう1人のレギュラーフッターは田中英義選手。
これは勝ち上がるのは厳しい!
しかしそんなことを言っても始まりません。
たまに何とか技が入りそうなレギュラーの波が入ってくるところがあったので、そこにポジショニングしました。
すると、田中英義選手も傍にポジショニングしたので、「英義さんも同じ場所にポジショニングするなら大丈夫だ!」と思いました。
とにかく乗りまくり
波数しかもレギュラーの波が減ってきたので、行けそうと思った波はどんどん乗りました。
その結果、20分のヒート中で乗った波は12本。
乗って、沖に戻って、またすぐ乗る、という状況で、「どこが波数が少ないんだ!」という感じですね(笑)
見た目では行けそうでも乗ってみたらダメだったという波も結構あったので、バンバン乗るやり方で正解だったと思います。
動画は⇩からご覧頂けます。
ライディング解説
・ロールイン
このヒートの中では大きめの波でした。
ダンパー気味だったので最初は軽く流し、その次に鋭い技を入れようと思い入れたのがこのロールインです。
しかし、攻めすぎてインコンプリート(メイク出来ず)で終わってしまいました。
・エアリバース
ベスト1となった(6.67点)のも、ベスト2となった(5.5点)のも、エアリバースでした。
普段僕のエアリバースはせいぜい4点台、今日は朝からエアーに点がついていないという状況の中で、得意のエアリバースで5点以上ついて1位通過というのは、気持ちよかったです。
ベスト2の方は、高さはベスト1より低かったのですが、ほとんど走ることなくワントリムでほぼフルローテーションだったので、自分としてはベスト2の方がよく出来たと思います。
エアリバースの3本目は、2本目の高さが低くなってしまったためもっと高さを出そうとして攻めすぎて、メイク出来ず。
・カーラップフリップ
挑戦しましたが、これもメイク出来ず、残念でした。
試合なので「メイクする」ことに気が取られて、飛ぶ方への意識が薄くなりうまく飛べず、メイク出来ませんでした。
プロ転向後初の1位通過
試合の流れとしては、早いうちに1位となりそのまま逃げ切って1位通過という、なかなか理想的な展開となりました。
ショートプロ転向後初めての1位でのラウンドアップだったので、嬉しかったです。
1位通過でインタビューを受けました。
明日もエアリバースで頑張るぞ~!!
では、また!
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