こんにちは。三刀流プロサーファーの井上鷹です。
いよいよ憧れのサーフランチ。
ウエーブプールなので、普通のサーフポイントのように自由に入れるわけではなく、大会はもちろん、練習も決まった時だけしか入れません。
1日目が夕方から夜中にかけ練習、その翌日から2日間大会開催の、合わせて2日間の日程です。
いざサーフランチへ
サーフランチでの練習は夕方からの予定だったので、午前中はマリブに入り、午後からサーフランチに向かいました。
マリブからは約350km。
かなり距離がありますが、何と言ってもアメリカなので、立派なフリーウエイが通っていて、車で4時間もかかりません。
道中は、僕にとって「いかにもカリフォルニア」という景色でした。
緑で覆われた日本からいくと、荒れた砂漠という感じです。
しかし、マリブから行くと途中で越える山のところに大きな湖があり、感動的でした。
その後山を越えると、一面視界がパーッと開け、「広大なアメリカ」という感じになります。
道の横にはブドウやリンゴ?、牧草の畑が続いていました。
サーフランチ
畑などが広がる中に、電燈が見えたら、それがサーフランチです。
遠くから見ると野球場のような感じですね。
施設の周囲は木の壁で囲まれていて、入口はあの熊のマークの門!
思わず記念撮影しました。
練習中止?
サーフランチに入る前にコロナの検査またはワクチン接種の確認があるのですが、練習時間まで随分時間があるので、まずはホテルにチェックイン。
そうしたら、「機械の故障で練習が中止になるかも」という連絡が来ました。
え~?せっかくサーフランチでサーフィン出来るという貴重な機会が無くなる!?
それに、本番一発勝負というのは非常に厳しいです。
でも、予期しなかった機械の故障となれば、止むを得ないですね。
練習可能の連絡
諦めていた練習ですが、スタッフの努力による早期復旧、WSL運営側の柔軟なスケジュール変更で、大会初日、大会開催前に練習が出来ることになりました。
実際に練習に入って思いましたが、やはり練習出来てよかったです。
天然の波との違い
機械で起こす波と海の天然の波との違いは、やはり経験しないとわかりません。
意外と乗りやすいと聞いていたのですが、試合後皆「難しい波だ」と言っていた通り、難しい波でした。
まず、テイクオフが難しいです。
ゴーッという、波を起こす列車のような機械が来る音が合図ですが、いつテイクオフすればよいのかがわからないのです。
それから、フェンスにぶつかりそうで怖いですね。
それから波が速く、ちょっと気を抜くとつかまってしまいます。
特に、僕のように体格が小さく体重が軽いと、つかまったら最後、抜けられなくなります。
また、コケたら終わりなので、コケないようにするのが大変でした。
なかなか来る機会のないサーフランチに来たのに、最後まで波に乗れなかったらもったいないですから、とにかく最後まで乗ることに集中しました。
ウエーブプールでもやはり波は運次第!
「機械で同じ波を出す、だから大会には公平でいい」と聞いていましたが、違いました。
吹きっさらしのところにあって風の影響を大きく受けるせいか、波のサイズが違ったり、チューブの大きさがかなり違ったり、など、波により結構違いがあるのです。
従って全然公平ではありません(苦笑)
初めての選手は皆驚いていました。
そんな様子なので、サーフランチでもやはりサーフィンの試合の勝敗は「運」がかなり大きいです。
また、運の他にも勝敗を左右する要素として、
・どこがどういう波になるかというのが決まっているため、それを知っているかどうか
・海水と淡水の感触の違いを知っているかどうか
という、経験者が断然有利なものがありました。
練習
各自ライトとレフト1本を与えられます。
加えて、1本の波を起こすのに3分かかるという貴重な機会を最大限に生かすために3人一組で入り、乗る順番を与えられている選手が途中でコケた場合には途中から拾って乗れるようになっていたので、レフトは後半部分を少し乗ることが出来ました。
ライトはハイパフォーマンスボード、レフトはクラシックログに乗りました。
最後のチューブセクションで両方ともコケました。
チューブの経験がなく、そもそもチューブのメイクの仕方がわからないので、最後にあるチューブセクションをメイクするのは僕には無理ですね(汗)
大会
大会は、練習後すぐに開始されました。
女子から開始で、男子R1は翌日からです。
様子の全くわからない波に、風が強くてボードを押さえるのが大変な状況で乗って、疲れたので、出番が明日になってよかったです。
施設
サーフランチはウエーブプールがあるだけと思っていましたが、プールだけでなく、ハイキングやキャンプをする場所もある大型施設でした。
広い施設内を簡単に移動出来るように、電動自転車もありました。
サーフィンはもちろん、それ以外にも楽しるようになっています。
それで、サーフィンをしない人がいる家族にも好評だそうです。
まとめ
波は難しいです。
施設は品良く作られており、サーファーはもちろん、サーファーでなくても快適に過ごせます。
サーファーとしては、やはり「来れてよかった!」の一言です。
お金に余裕があれば、訪れるといいと思います。
因みに、今回の場合、貸し切り1日700万円以上したそうです。
波1本は5万円とか?
それでは、また!
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