カービング

こんにちは。三刀流プロサーファーの井上鷹です。

今日は妹の楓のQS1000。

少しずつ試合内容も良くなってきているので、ここで頑張ってくれればなというところです。

ヒート前の練習

昨日までは寒すぎて、ヒート前に練習などしたら冷えて動けなくなって悪影響が出そうで、練習無しの方が良いだろうという状況でしたが、今日は晴れで風も弱めなので、少し練習することになりました。

楓が練習するなら、と、僕も一緒に入りました。

思わず見事なシンクロサーフィン。

楓QS1000ヒート前練習シンクロ1
楓QS1000ヒート前練習シンクロ2
楓QS1000ヒート前練習シンクロ3
楓QS1000ヒート前練習シンクロ4

ヒートではなかなか乗れない

QSJuniorの時と同様早くに2本揃えてほしかったのですが、またもあまり良くないコンディションで、皆苦戦していました。

楓も同様に、スルーして乗らなかったり、乗ってもコケたりと、苦戦していました。

やっと乗れた

しかしヒート中盤辺りで1本乗って、ニードポイントを下げることに成功。

そしてその次の1本はインコンプリートでしたが、もう1本あとには3点台を出しました。

それでもニードポイントには足りなかったのですが、ニードポイントをさらに下げてあと一息のところまで来ました。

ヒート時間はまだ5分以上残っています。あと2本は乗れそうです。

楓も後で言っていましたが、前半まともに乗れなかったところをここで挽回出来たのは良かったと思います。

残り5分を切った頃、2発目はコケたものの1発目はうまく行って、ニードポイントを得ることが出来て逆転し、2位へ浮上。

しかし他選手との差はあまり開いていないので、安心は出来ません。

こういう時は、早くヒートが終了しないかな~と思います。

あるいは、いい波が来て乗って点数を上げることが出来るか。

どちらにしても、残り時間も少ないので、ハラハラします。

そして事件発生!

これは逃げ切れる、やった!

そう思った直後、事件が発生しました。

あ、と思った時にはボトムに下りている!

インターフィアです。

楓インターフィア

先ほど楓にプライオリティがあるというコールがされた後は、プライオリティが移動したというコールは無く、どちらにプライオリティがあったのかは不明です。

でも、相手はベテランの選手。プライオリティを間違うとは思えません。

残り20秒での出来事で、まもなくヒートは終了しました。

その後「お待ち下さい」のアナウンス。

出た結果は、やはりインターフィアでした。

上がってきた楓に聞いたら、プライオリティは自分にあるとコールされた後と自分が乗る前にパネルを確認したら、自分にファーストプライオリティがついていたということでした。

確かに、プライオリティが移動したというアナウンスはありませんでした。

それで、WSLにどう判断したのかを聞きに行くことを勧め、楓はWSLに尋ねに行きました。

すると、「パネル表示の際に生じるタイムラグで、プライオリティは相手の青色の選手にあった」と説明されたそうです。

楓はカウントされると思わなかった波が、漕いだとしてカウントされ、プライオリティが変わっていたというのです。

青の選手はベテラン選手なので、「あの選手が乗るということはあの選手にプライオリティがあるということか?」と考え楓が再確認すればよかったと言ってしまえばそれまでですが、自分では様子見のつもりで「漕いだ」つもりもなく、つまりプライオリティを失くしたとは思っていない状態で、プライオリティ移動のアナウンスも無くパネルが自分の色を表示していれば、自分にプライオリティがあるままだと思って乗っても止むを得ません。

経験があれば、今回のようなことも想定して行動するでしょうが、試合経験の少ない楓にそれを求めるのは無理な話です。

もう少し波が来るのが遅くプライオリティコールがあるかパネルが変わるかするか、逆にパネルが変わるのがもう少し遅ければ、楓がインターフィアを取られることはありませんでした。

今回は運が悪かったということです。

でも、またひとつ貴重な経験が出来たという点では、運がよかったと言えるのかもしれません。

WSLの対応

ヒート終了後結果発表まで時間がかかっていてこの回答というのは、この件について、動画を見直してチェックしたということでしょう。

順位が入れ替わり結果に大きく影響する場合には、通常このようにきちんと確認が行われます。

ヒート終了直後は「パネルは私の色だったのに」と泣きそうだった楓ですが、きちんとした説明があったことで、「今回は仕方がなかったのか。今度からは気をつけなければ」と納得でき、過度に自分を責めることもなく、「いい勉強になった」「WSLに聞きに行ってよかった」と爽やかに言えたので、よかったです。

まとめ

まあ、こういうこともあります。

今の楓にとって、勝つことも大事ですが、いろいろな経験をする方が大事なので、良い経験が出来て良かったのではないかと僕は思います。

今回の経験を次に活かしてくれればいいなと思います。

試合に出る人にとって非常に重要な教訓。「プライオリティパネルは最後ギリギリまで確認する必要がある」

それでは、また!

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