こんにちは。三刀流プロサーファーの井上鷹です。
本日は、男子はR3、R4、QFと3つヒートがあって、R3から出る選手は大変。
でもR3の選手にとっては、3ヒート出る大変さより、R3を勝ち上がる大変さの方が大きいです。
何故なら、ここで負けたらいわゆる1コケ、完全退場となるからです。
後がないR3
前回のブログで書いたように、R3は日本語では「敗者復活戦」ですが、英語では「恐ろしの排除ラウンド」です(笑)
そこで顔を合わせたのは、前回のマンリーでの大会でも同じヒートで戦ったメンバー、トニー・シルバーニ(アメリカ)とジョアオン・ダンタス(ポルトガル)。
普段は仲がいいですが、試合の時はそんなことは関係ない!(笑)皆必死で、完全に「敵」です。
それは日本でも同じですが、外人はもっと現実的で、全くもって容赦はありません。
本当に「恐ろしい」という感じで、海外で戦いたいと思う人は、メンタルを鍛えておく必要があります。
でも、普段は優しく穏やかで、とても世界のトップで争っているようには見えない、というような人が多いのが、面白いですね。
オンとオフの切り替えが上手ということなのでしょうか。
ヒートの方は、僕は2位で、「恐ろしの排除ラウンド」から無事脱出することが出来ました。
3位で敗退したのはジョアオン。
下の動画にあるように、ヒート後はお互いに讃え合いますが、その後は負けた選手には基本的には話しかけません。
しかしジョアオンは仲もいいし、バッタリ目が合ったので、「お互い良く乗ったよね!また次頑張ろう!」と言ったら「そうだよな。お前次のラウンドも頑張れよ!」と言ってくれました。
日本だと勝った選手が負けた選手に何か言うと「イヤミか!」と怒る選手がいたりしますが、海外ではそういうことはありません。
勝っても負けてもお互いに頑張ったことを讃え合い、仲が良ければ勝った方は負けた方に、どこが悪かったか指摘したりもします。
負けた方はそれに対し素直に感謝しますし、勝った選手に「次も頑張れよ」と応援します。
自分が全力を尽くしているのと同じように、相手も全力を尽くしていることはお互いよくわかっているからです。
それに、サーフィンの勝敗は運も大きいこともわかっていますし、何よりもいつまでも勝敗にこだわっていたら、限られたメンバーと試合をすることは出来ませんからね。
動画はこちら👇
では、また!
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