こんにちは。三刀流プロサーファーの井上鷹です。
いよいよ最終日。茅ヶ崎戦の時は波が無くて困ることが多いですが、今日は波があります。
最終日にふさわしいヒートが期待出来そうです。
動画はこちら👇
男子R5からスタート
まずは男子R5。
これはこれまでのQFに当たります。
ここからマネーラウンド、賞金が出ます。
そのせいか、R4まではプライオリティルールを採用しているにもかかわらずマキシマムウエーブ(乗れる最大本数)がありましたが、ここからはマキシマム無し、つまり本数制限無しとなりました。
結構波数もあるし、湘南はどの波がいいのかわかりにくいので、マキシマム無しの方がいいですね。
女子SF
女子は、R4の次はSFとなります。
僕のR5に続いて行われました。
SFH1の楓が僕と同じボードに乗るので、波打ち際でボードを渡しました。
SFは3人ヒート。
よく同じヒートになる楓と桜ですが、今回は別々のヒートでした。
R4と異なり、SFでは、楓の出番が先で桜が後となりました。
この順番の方が都合がいいです。
桜の方が楓に比べて試合に慣れていないし、年も下なので、桜が楓の様子を見て状況を把握してヒートに向かえるので、都合がいいのです。
そのおかげか、桜は女子のこの日のシングルハイエストスコアとなるエクセレント8.40点を出し、合計得点も14.73点と1位の選手と1点しか変わらない高得点で3位の選手をコンビネーションに追い込んで、2位でFL進出となりました。
楓は1本目から5.5点というグッドスコアを出し、既に2位でFL行きを決めていたので、姉妹揃ってFL進出です。
女子FL
メンバーは、常連吉川広夏選手と田岡なつみ選手、それから楓と桜です。
現在女子のロング界の双璧に、どこまで迫れるか!
・・・とドキドキしながらも楽しみにしていましたが、2人共全然乗れない!
ここまでのラウンドとはうねりの向きが変わったところにオンショアとなり、重い板に乗る2人は苦戦していました。パーリングだったり途中でコケてインコンプリートになったりと、なかなかしっかりしたライディングが出来ません。
楓は何とか3点台のライディングをしましたが、桜はヒート時間半分経過しても、まだ1点台のライディングしかありません。
対する吉川選手と田岡選手は、バンバン乗っています。
負けても仕方ないけど、もう少し乗れないかな~と、ヤキモキしながら見ていました。
そんな中、桜がテイクオフ。
スピードのあるハングファイブを2回、2回目にはハングテンを入れて。
6.77点、ヒートハイエストです!
そしてニードポイントが5.4点になりました。
つまり、もう1本今と同じライディングが出来れば、逆転した上にさらに点差を広げることが出来ます。
そこへその「もう1本」。
え~そこでハングファイブ行くの~?
コケるなよ、何とか耐えろ~!
ハラハラドキドキしながら見ていましたが、何とか耐えて出てきました!
会場が「ワ~ッ!」と盛り上がりました。
そして6.83点、逆転1位です!!
よっしゃ~!
そして楓も乗りました。
こちらもヒヤヒヤしながら見ました。
最後インコンプリートでしたが、6.13点。
残り時間5分を切った状態で、相手は12点以上で自分は3点台という状況の中で、プレッシャーに負けずによく乗ったと思います。
これで一気にニードポイントを縮め、4人は混戦状態となりました。
残り時間わずか。FLですから、皆他のヒートよりさらに必死で、立て続けに乗りました。
さて、どうなることやら。
ライディングが集中したので、なかなか点数発表がなされません。
そして発表。
1本ずつ発表されます。
ニードポイントがいくらに対し得点は・・・わずかに届かず。
ふう。
点数が発表されていないライディングはまだあります。
1本、また1本。
最後の1本が出るまで、とても長い時間でした。
いよいよ吉川選手のラストライド・・・
ニードポイントに届かず。
やった~!!
桜の優勝が決定しました!
後で皆さんに言われましたが、楓ではなく桜が優勝するとは!
誰も思っていなかったでしょうね(笑)
しかも、前半は2人共全然乗れていませんでしたから。
この、前半全然乗れなかった2人が最後に追い上げ、誰も想像しなかった桜の優勝という展開は、とても面白かったのではないでしょうか。
いや~もう、何と言うか、とにかくよくやったと思います!
結果を見れば、全員が10点以上で大した点差もない、非常にハイレベルなヒートでした。
男子FL
さて今度は僕のFLです。
赤の選手のオープニングライドに9点がつくという、謎の採点からスタート。
(なぜ謎なのかは、また別の機会に書ければと思います。)
謎の採点はそのまま維持され、「やった10点だろ」という会場の声とは裏腹に、僕のラストライドはニードポイントに届かず、2位で終了しました。
まとめ
今回は桜が大活躍!
優勝はもちろんですが、SFの時のエクセレント 点は本日の女子のハイエストポイントでした。
楓は、結果こそ4位でしたが、大差をつけられているヒート終盤で急激な追い上げとなるライディングをしたのは素晴らしいと思います。
それでは、また!
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